あなたにあった証券会社の選び方

証券会社の種類について

証券会社には大きく「ネット証券(インターネット証券)」と「総合証券」があります。
ネット証券とはインターネットでの取引が中心で、実店舗を持たず(あるいは極端に少なく)、手数料を安くおさえている証券会社です。
総合証券と比べると取引手数料が1/5~1/10になっていて、株の初心者や少額投資を考えている人に向いています。

対面によるコンサルティングはほとんど受けられませんが、分析ツールや会社四季報などの情報を無料で提供している会社が多いので、自分で調べて考えながら取引したい人向けと言えるでしょう。
最近では相談窓口用に実店舗を展開しているネット証券もあります。

一方、総合証券は昔ながらの実店舗(営業店)で営業員による対面販売を行う証券会社です。
総合証券では個人だけでなく、年金機構や保険会社、ヘッジファンドなどの機関投資家も顧客になっています。

担当営業員が付いて細かなライフプラン・コンサルティングをしてもらえる一方で、取引手数料は高額ですので、退職金や遺産相続などで受け取った数千万円単位のお金を証券マンに相談しながら運用したい人向けと言えるでしょう。
近年のネット証券の隆盛を見て、従来型の総合コース(担当者がつく)の他に、インターネットサービス(ダイレクトコース、担当者がつかない)も展開していますが、やはり手数料はネット専業証券に比較して高額です。

自分のスタイルに合った証券会社を選ぶ

証券会社を選ぶ際には、まず総合証券にするのか、ネット証券にするのかを決める必要があります。
上述の通り、少額投資を考えている初心者にはネット証券が、多額の資産を運用するために専門家に相談したいという人は総合証券がいいでしょう。

金融商品についての知識は充分に持っていて、営業員からの売り込み電話が頻繁にかかってくるのは嫌だという人は、資産規模によらず手数料が安いネット証券を選びましょう。

そのほかに考えるべきことは、取扱っている金融商品の幅です。
会社によって取り扱っている金融商品はさまざまですから、自分が投資したい商品を取引できる会社を選択する必要があります。
国内株はどこでも扱っていますが、投資信託は各社で取扱い商品がかなり異なります。

また単元未満株、外国株、国内債券、外国債券の扱い有無や商品数も異なりますので、自分が目指すポートフォリオや自分の投資スタイルに合わせて選びましょう。
さらに最近人気のIPO(新規公開株)も取扱い商品が大きく異なります。

投資情報の提供内容も各社で異なります。
総合証券では担当者が付いてその日の相場概況から将来の展望まで丁寧に説明してくれますが、ネット証券を利用するのであれば、各社が提供してくれる投資情報の質に注目する必要があります。

アナリストやストラテジストによる相場レポート、個別企業分析、コラム(投資教育)などが、自分の知識レベルに当っているネット証券を探しましょう。
会社四季報などの企業情報が無料で提供されているかどうかにも注目です。

証券会社を選ぶ際に一番気になるのは、もちろん取引手数料でしょう。
しかし、くれぐれも単純に手数料だけを比較して選ばないようにしてください。
特にネット証券の手数料は競争が激しく、変化も早いので、現在の情報だけをもとに判断しても、長期的には意味がないかもしれません。

筆者おすすめのネット証券会社のご紹介

ここまであなたが証券会社を選ぶ際に考慮すべきポイントを紹介してきましたが、しかし、実際に口座を開設して使ってみないと良し悪しを比較できないという人も多いでしょう。
総合証券を選択される場合は、まずは身近な支店の窓口に相談しに行くのが良いでしょう。

ネット証券は口座維持手数料無料のところが多いですので、実際に口座開設して使ってみながら自分に合う、合わないを確認することもできます。
ネット証券の評判は、インターネット上に情報がたくさんありますので、口座開設前に一通り目を通しておくと良いでしょう。

ただし、源泉徴収有りの特定口座やNISA口座、つみたてNISA口座は複数社で開設することはできません。
複数社を試してみたいのであれば、源泉徴収無しの特定口座を選びましょう。

ここでも一般的に人気の高いいくつかのネット証券について簡単に特徴を紹介しておきます。

【SBI証券】

ネット証券の最大手で先日(2017/7月)、口座数で総合証券の大和証券を抜きました。
9ヶ国に投資可能な外国株式に特徴があり、外国債券の取扱い量、IPOの取扱い量も多いです。

【楽天証券】

楽天ポイントとの連携がありますので、楽天ユーザなのであれば証券も楽天を選ぶのが合理的かもしれません。
トレードツール「マーケットスピード」の評価も高いです。

【カブドットコム証券】

三菱UFJフィナンシャル・グループのネット証券で、MUFGならではの信頼性の高い投資情報が特徴です。

【マネックス証券】

株初心者向けの投資教育サービスが充実しています。
また、米国株を3,000銘柄以上揃えているなど米国株に投資したい人には魅力的です。

最終更新日 2025年7月8日 by donkor

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