目次
1.一般家庭のガスの種類について
私たちの暮らしに「ガス」は欠かせません。
お風呂を沸かすため、温かいシャワーを浴びるため、美味しい料理を作るために大事なインフラです。
電気や水道などに次ぐ生活必需品であり、今現在は「都市ガス」と「プロパンガス」の2点が一般家庭で広く使われています。
近年ではやや前者の方が勢いがあり、新築マンションや若い世帯が暮らす一戸建てでは、都市ガスの契約が伸びています。
※参考・・・アパート・集合住宅のプロパンガス料金はどうして高いのか?
一方でプロパンガスには独自のメリットが多々あるのです。
昨今日本列島の各町では甚大な自然災害が起きています。
地震はその代表的なものです。
今まではあまり地震で揺れなかった地域も近年では激しい揺れに襲われています。
下から激しい振動を受ける事で家庭のインフラは甚大な打撃を受けるのです。
水道や電気、そしてガスもまた深刻なダメージを負い、揺れ自体の恐怖よりも、それによって今まで普通に利用出来ていた設備が突然使えなくなる事が大変恐ろしいです。
2.都市ガスは僅かな振動でもストップする
都市ガスは安全のために僅かな振動でもストップする仕様になっています。
被害が特になく揺れが収まった後でも、複雑な手順を踏まないと復旧しません。
専門のスタッフの方が解除の作業をしなければ復旧しない事もしばしばです。
自宅が無事だったとしても都市ガスの場合は遠方の地域からガス管を通って供給される仕組みですので、自宅近所に被害が出ていなくても、どこかのガス管が破損すると、それで自宅のお風呂やガスコンロは利用不可能に陥ります。
それに対してプロパンガスは自宅に置かれたボンベから直接供給する仕組みです。
災害が発生しても、迅速に復旧させられるのが強みであり、周辺環境の悪影響を受けないのがメリットとなります。
巨大地震に見舞われた際、都市ガスや大手電力会社よりも速やかな日数でプロパンガスは復旧しており、インフラの中でもひと際信頼性が高いものです。
多くの場合、複数のガスボンベが家庭の敷地内に設置されます。
そのため、万が一一本目の物が災害で打撃を受けても、専門スタッフの判断のもと、二本目の物へ迅速に切り替える事で、家庭の設備が被災した後でもスピーディーに回復します。
3.プロパンガスも安全対策への配慮は万全
見た目はどこか危険な印象がありますが、日本国内で使われて来た歴史はとても深いです。
そのため専門業者の中で豊富なノウハウが蓄積しています。
安全対策への配慮は万全であり、実際に家庭用の物での事故件数は非常に低く、企業側の絶え間ない努力によって不慮の事故が発生しない防止策が施されているので、普通の一般家庭に導入しても問題はありません。
一般的にインフラ契約を結ぶ際は様々な費用が必要です。
電話線を引いたり、水道管を通したり、インターネットケーブルの配線を引いたりすると、多額の工事費が掛かります。
一方でプロパンガスは初期投資のコストがごく僅か、場合によっては実質的に無料で済みます。
契約する専門業者や時期、キャンペーンの有無などによって最終的な初期投資の額は変動します。
しかし導入に掛かる費用は平均的に他のインフラに比べて激安です。
月々のガス代を支払うだけで比較的簡単にマイホームに導入出来るのがメリットです。
4.プロパンガスは都市ガスよりも1.5倍から2倍程、熱量が勝っている
そして意外なメリットとして挙げられるのが熱エネルギーの効率の良さです。
都市ガスもまた良質な熱量を安定的に供給しますが、プロパンガスの方が単純計算でその1.5倍から2倍程、熱量が勝っています。
熱エネルギーの効率が悪いとお料理を作る時間が増えます。
いわゆる強火の状態にガスコンロを設定しても、肝心の火の勢いがいまいちでは、せっかくの高級ステーキ肉も美味しく調理出来ません。
特に煮込み料理の場合、炎の強さが調理時間と美味しさを決定付けます。
カレーやビーフシチューや肉じゃが等、家庭料理の定番に関わります。
熱のエネルギーの効率が良くないと具材を完璧に煮込むまでに時間が多く掛かり、それだけガスコンロを使う時間が増えますと結局月々のガス代が高くなります。
肉じゃがやカレーには人参やジャガイモなどの根菜を入れるのが定番です。
5.数多くの専門業者が参入しており価格競争が激しくなっている
根菜類は火が通り難く、帰宅後大慌てでキッチンに立ってカレーやビーフシチューを作ると、お肉やジャガイモが生焼けだった、このような失敗談は誰もが一回は経験しているかもしれません。
もし自宅の都市ガスの炎のパワーに不満を抱いているなら、専門業者に相談して乗り換えを検討してみましょう。
料理好きな奥様には良い選択になりますし、多忙な共働き世帯も夕飯の準備時間が大幅に短縮できるでしょう。
月額料金が高いのがネックだと言われていますが、最近は数多くの専門業者が参入しており価格競争が激しくなっています。
一般消費者には嬉しい変化であり、これから導入を思案している方は複数の専門業者の事を調べてみましょう。
同じガスのサービスでも月額料金や受けられるアフターサービス、そして初期投資のコストは業者ごとに違っています。
見積は無料で取れる事が多く、複数のお店に依頼し、受け取った結果を突き合わせて最も安価な専門業者を調べておけばベストです。
最終更新日 2025年7月8日 by donkor